今回の映画の中で主人公の少年たちが漫才をする。
しかも狙いとしては「少年院」「放射能」「原発」などをモチーフとしたい。
そんなことが許されるのか。
そしてそんなネタを誰かが充分に笑える漫才として台本化してくれるのか。
学生もそんな迷いを抱えながら取材を続け、同時に各方面に協力を依頼したりしてたのだが、案の定ハードルは高く…。
ってところで、一人のスーパーヘルパーが声をかけてくれた。「オレが助けたろか」。
堰守。通称堰やん(…って通称でもなんでもないね、名前まんまじゃん)。
大ムカシ、僕が井筒和幸監督の『ガキ帝国』に助監督としてついたときに「制作主任」をしてた、目つきの悪いおっさん。
大阪在住の人なのでそれ以来さして付き合いはなかったのだが、今年に入って新たな付き合いが始まっていた。
「福岡さ、オレドキュメンタリー撮ったんだけど、この後どうすればいいのかわかんないから、手伝ってくんない?」
編集の歓ちゃんを紹介し、ポストプロを組み立てた。(まあ、そのくらいのことしかできなかったんだけど)
で、『REPAIR 修理する人』という、僕も大好きな映画ができあがった。(これはそのうち皆さんにも観てもらえる機会を作りたいとホント思ってるんですけどね)
その堰やんは、某大手予備校で、不登校の子供たちのためのクラスを長年担当したりしながら、何故か今は某超大手お笑い会社の中枢にいる。(不思議なヒトだ)
しかもムカシはお笑いの構成台本を書き自分で演出をしていた。
「ほかのヤツには無理やろ。そんなネタで考えられるようなヤツはおらんで。オレが助けたる」
ああ、なんて人相の悪い天使なんだ…。
ということで、先週末に高原に登場。
学生とかなり具体的に話し合う。学生の目の前で僕と二人で漫才をする。…みたいなことで、ようやく少し、漫才のことが動き出す。また必要なときは呼んでな、いつでも来るからな…と学生たちに言い残し。
で、結局その日も呑む。しこたま。
で、結局堰やんにおごってもらった。
…ありがとう。ごめんね。