昨日、子役のシーンのリハーサルがあり、終わってから子供とお母さんを車で送った。
別れてから、なんか気配を感じて後ろを振り返るとそこには写真のカピバラが座っていた。
すぐにお母さんに電話してどうしましょうかと尋ねると、しばらく預かってもらえませんかとの事。
子供がリハーサルに一緒に連れてきたかと思えば妙なネズミの人形もだんだん可愛くなってくる。
もしも彼女の一番の友達なら、今度会うまで大切にしなければならんだろう。
さて、この映画はまもなくクランクインする。
役者は様々な願掛けをする。カピバラを連れてきたり、酒を絶ったり、メシを断ったり。
全ては不安との戦いのためだ。
もちろん不安は役者だけのものじゃない。
監督だってカメラマンだって,録音技師も美術家も,きっと皆怖くてしょうがないはずだ。
だから必死になって今を頑張っているに違いない。
あの小さな子の堂々とした芝居がこのカピバラのおかげなら、
僕は自分の出番までこのネズミを返さないでおこうかと迷っている……。(><)
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