水上ゼミ(ホントはゼミじゃないんだけど)の舞台公演が始まった。
今期はなんと三本の作品を発表した事になる。
一年で三本、と驚くのは、つまり三本やる予算がないからだ。
そりゃ機材や場所はタダでもチラシを印刷したり、小道具や美術の塗料は普通にかかる。
だが、今期のチームは三本をやり遂げた。予算の出っ張りは前回お客様から頂いたカンパを足してなんとか綱渡りを成し遂げたのだ。
さて、その作品の出来はいかに? アンケートを見れば良いも悪いもあるようだ。
いつもことあるごとに学生に言っているが、僕が師と仰ぎ尊敬している原田芳雄さんは、かつてこんな事を言ったことがある。
「”ものづくり”には、断念がつきまとう」
どういう意味かと言えば、つまり、”ものつくり”は常に時間の制約の中で創られるという事だ。
もっと時間があればもっとデティールを作れるのにとか、もっと稽古を積めば演技もうまくなるだろうに、とか。
しかし時間の制約の中では、理想と現実のギャップがあっても結局断念せざるを得ないということだろう。
ただ、今になれば、この言葉の後にどんな言葉が続くかがもっとも重要だったに違いない。
「〜断念がつきまとう。だから……」
だから……なんだろう。
何か言われたような気もするが、何を言われたのか、今となりゃまったく覚えちゃいない。(><)
あ、芳雄さんのこんな言葉も思い出した。
「考えすぎる毛虫は 蝶になれない」
意味はまた今度……。
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