不覚でした。

このところ目が回る忙しさです。
大学は学期末を迎え、授業、テスト、テスト採点、その上来年度etc。

そんな中で映画の準備、ロケハンは大変です。
仕事が多岐に渡り、頭を切り替えるのが本当に大変。

学科の俳優コース学生のプロフィール写真撮影を頼まれました。
久しぶりの写真撮影に張り切って照明の準備中、頭の上に照明がドスン!!

不覚にも頭から大量の血を流してしまいました。
本人は大した自覚も無く撮影続行するつもりでしたが、あまりの状況に撮影は中止。
楽しみにしていた学生達には、残念なことをしてしまいました。

すみません。

タクシーに乗って京大病院へ、普通に初診受付を通り待たされ形成外科の治療室で1時間。
30針ほど縫ってきました。

戻って心配顔の皆さんに報告の後は仕事に復帰。
結局、24時まで仕事。
今日も朝からロケハン、打ち合わせ、授業とフル回転。

トラブルがあって、逆に元気になってきました。

映画の撮影では、スタッフ全員が怪我無く無事にクランクアップ出来るように、気をつけて頑張ろう。

PS. 
監督へ
この傷を生かして、何処かに出演出来るでしょうか?

カルマンギア


昨日も今日もロケハン。クランクイン前一ヶ月を切って追い込み中。学生も我々も授業や様々な仕事をこなしつつ、毎日忙しく動き回っています。今回の撮影は予算の都合もあって節約あるのみ、ロケハンも自転車で行けるところは自らの足で向かいます。

そんな中ロケ候補地の隣、アメリカンな店先に懐かしい車を発見。しかも程度が良く、ピカピカの新車のようでした。
昔から一度は乗ってみたいと思っていた名車カルマンギア!!

ロケハンもそこそこに、ずっと見惚れていました。

真剣な仕事の合間に、こんなことがあっても良いよね。

リハーサル


新年、京都に戻って早速のリハーサル再開。

俳優のリハーサルと同時に撮影部もリハーサルをしています。
今回の映画では、思い切ってカメラマンも学生に任せてみようと考えています。今年の撮影照明部は1,2年生ばかり、初心者の集まりの中でリハーサルを撮影しながら一緒に訓練中です。
カメラマン育成も大変だが、フォーカスマン育成はもっと大変。
これで劇場公開作品を撮影出来るのか?
無謀な挑戦か?

閉塞感が語られるようになって久しい日本映画に風を吹かせられるように頑張れ学生!

俳優たちはリハーサルを積み重ねて、断然良くなって来ました。悩み、考え、年末年始の休暇を経て更に成長したように感じます。
撮影部も日頃学生映画の撮影では味わえない張りつめた空気を感じて真剣な顔に成って来た。

撮影が楽しみに成って来ました。
自分の中のカメラマン魂も盛り上がってきて、カメラを奪って自分で撮りたい気持ちを押さえつつ、少し離れたところから見守っています。
見ているだけは辛い!!

新春パーティー

撮影監督協会パーティーにて


撮影監督協会の新春パーティーに参加して来た。入会して25年も過ぎて初めての参加だったが結構楽しめました。昨年はフィルムからデジタルへの大変革期となってしまい、キャメラマンたちもそれぞれ思うところが多くあるはず。その中で監督協会の崔洋一さんが「キャメラマンが頑張らないと駄目だろう!」と吠え、それに撮影監督協会の木村大作、林淳一郎両氏も答え「フィルムとデジタルは共存する。キャメラマンはもっと勉強しろ!」と会場の拍手を浴びていた。
昨年はものすごいスピードで劇場のフィルム映写機が廃棄されビデオプロジェクターに置き換えられ、スクリーンも架け替えられた。観客は知らぬ間に。絵が鮮明になるのは良いことかも知れないが、映画館でも大きなテレビを見ているような感覚になったことがある観客も多い事だろう。ハードウェアが変わっただけでなく、内容まで変わってしまった映画も少なくない。受け入れている観客もいれば、違和感を感じている観客もいる。
サイレントからトーキー、モノクロからカラーに変わった時も変化を嘆く映画スタッフが多くいたと聞く。けれど映画は変化して発展して来た。
これから映画は何処に行くのだろう。
流れに任せるだけでなく自分たちで流れを作って行かなければならない。

映画を衰退させないため?

いやいや、自分が面白いと思える映画を作り続けるために、勉強勉強。

昨日のロケハン

昨日の関東はこの冬一番の寒さ。

神奈川県内ロケハンに出発。溝口から南武線、川崎から京浜東北、横浜から東海道に乗って大磯までグルッと神奈川県内を回る旅。地図と生まれ育った土地勘を頼りに可能性がある所は全部見て回る。運転席のすぐ後に立って回りを見ながら気になる駅は全てチェック、ホームの端から端を歩き駅と駅の周りの撮影場所を探して実際に足を運んでみる。改札の中だったり外だったり。しかし最近の駅は安全のためか窓からホームや線路を見下ろせる場所が少ない、窓があっても金網があったり窓が開かなかったり、残念。

カメラを首から下げて運転席の後にいるオジサンは周りからどのように見えるのだろう。ホームの端でカメラを構えていると大きなカメラを持った若者が近付いて来て軽く会釈、鉄男仲間? しかし自分は電車が来る前に線路の写真を撮って去って行く。おかしなオジサンなんだろうな。

立ちっぱなし、歩きっぱなしの神奈川県内JR各駅停車の旅は6時間。

この時間が映画を考える貴重な時間になります。登場人物の性格や生活圏のこと、映画のテーマやルックに思いを馳せる。

俳優が登場しないだけに、まだまだ悩み探せる。

苦しいけど楽しい。 それで良いのか?

クランクインまで一ヶ月。時間が欲しい。

年末のロケハン

撮影監督を勤める小川真司です。

伴明プロデューサーの「ロケハンして新大阪から帰れよ」の一言で京都駅から東海道線各駅停車の旅の始まり。東海道線/京都ー新大阪間を全駅ロケハンしてきました。

4時間かかりましたが、日頃素通りしている区間をゆっくり楽しんで来ました。思いがけない旅行のきっかけをくれた伴明さんに感謝。収穫もありました。

映画のラストカットになるであろう大事なロケ場所! 正月休み中には神奈川県内の「各駅停車の旅」を楽しんで最良のロケ場所を探してきます。